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denude.
-STORY-
小さい頃から映画が大好きだった僕は
心に残るような映画を見ると、決まって
その映画の夢を見た。
夢の中で僕は銀幕の中の登場人物の一人。
憧れだったムービースターとも友達になることが出来た。
夢だと途中で分かり、それでも
この夢が永く続くようにと願い、
まぶたを強く閉じた。
夢の中では、
いつもかっこ良く近寄りがたい彼らも
僕らと同じ普通の人間として、分け隔てなく会話をし、
屈託のない笑顔で
時にはなんともない冗談を言い合う。
夢が解けて、朝になり
彼らと過ごした時間を愛おしく思いながら、
また、僕はデッキに腕を伸ばして再生ボタンを押す。
もしかしたら、あの映画のどこかに
僕も映り込んではいないだろうか。
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